今日の新聞から気になったニュースを紹介し、その背景を解説しつつ感想をまとめます。
SEALs北朝鮮潜入作戦、民間人死亡で任務中止
2019年初頭、米特殊部隊 SEAL Team 6(レッド・スクアドロン)による北朝鮮への極秘潜入作戦が行われた。目的は、金正恩氏の通信を傍受するため、核潜水艦から小型潜航艇で近海に接近し、盗聴装置を設置することだった。しかし上陸直前に漁民の小舟と遭遇し、暗闇の中で発見されたと判断した隊員らは発砲。数名の民間人が死亡し、遺体は沈められたとされる。装置は設置できず作戦は中止に追い込まれた。この任務はトランプ前大統領の承認の下で実行されたが、議会への報告はなく、2025年にNYタイムズなどの報道で初めて明らかにされた。
任務の目的と失敗の経緯
この作戦は、米朝首脳会談直前に実施されたとされる。SEAL Team 6はオサマ・ビンラディン殲滅作戦を成功させた部隊であり、その精鋭性は軍内でも突出していた。しかし北朝鮮は沿岸防衛が厳しく、無人機や衛星支援のない「孤立状態」で潜入したことが致命的だった。通信途絶が発生し、現場の判断は極限に追い込まれた。その結果、民間人への誤射と遺体隠蔽という最悪の事態に至った。議会報告の欠如は憲法違反の疑いもあり、民主主義国家としての透明性を欠く事例として批判が高まっている。バイデン政権下で内部調査が行われたが、詳細は依然として機密扱いのままだ。
ゲームではなく現実の潜入任務
メタルギアソリッドΔを遊んだばかりだったので、このニュースには強い衝撃を受けた。ゲームでは失敗してもリトライできるが、現実では誤った判断が即座に命を奪う。特に今回は、漁をしていただけの民間人が巻き込まれた点が胸に重くのしかかる。彼らは任務の存在すら知らなかったはずだ。報告もなく国民に隠されたまま進んだことは、軍事の透明性を問う深刻な問題だと感じる。こうした作戦が「なかったこと」にされるのではなく、今後の軍事行動と民主主義の関係を見直す契機になってほしいと思う。
▶関連リンク:Reuters:US special forces killed North Korean civilians in botched 2019 mission | The Guardian:US Navy SEALs killed NK civilians in botched mission | The Daily Beast:Trump ordered SEALs into disastrous mission